7/7(金)は、以前知り合いになったベンツさん(参照)が所長を務める、知的障がい者の通所授産施設で1日体験して来ました♪
ベンツさんは7時30分出勤なので、7時にベンツさん宅まで自転車で向かわなければなりません・・・遅刻は出来ないぞ(+_+;)
ルームメイトのトシに気を使いながらも6時のタイマーで目覚め・・・というか、6時のタイマーが鳴る前に目覚めましたよ!まだ肌寒いなか自転車飛ばしてベンツさん宅へ行きました。
ベンツさん宅へ着くと
「マキト、君はラッキーだ!」
「へ?何が?」
「来週の土曜日からは3週間の休みに入るから、今日は家族の人とかも誘ってバーベキューだよ☆」
「オー、ボクハ、ナンテ、ラッキー☆ボーイ、ナンダ!」
・・・・・・・(+_+;)
本当は、授産施設の普段の活動を見たかったのです。職員と利用者のかかわりや、職員間でのコミニュケーション、所長としてのベンツさんの仕事等を見たかったのです(+_+)
まぁ、こればっかりはしょうがない。
以前、精神のデイセンターに参加した時(参照)も、ちょうどバザーでした。精神のデイセンターでもそうでしたが、デンマークの施設はとにかく準備がのんびり!
ベンツさんの所では、8時から職員来ます。多分、8時30分から仕事だと思うのですが、職員用のミーティング・ルームで、来た人から順にコーヒーを飲んでいます。もちろん、その間、利用者の人もチラホラ来ているのですが全く対応しません。この時間は完全に職員のコーヒー・ミーティングなのです。
8時30分になったら、ようやくホールに出るですが、そのまま来ている利用者さんとタバコ吸ったりお喋りしたり・・・でも、気が付くとバーベキュー用のパンを利用者の方と一緒に準備している職員もいれば、バーベキューコンロを利用者の方と一緒に運んでいる職員もいます。
デンマークでは、
「さぁっ、8時30分だよっ!作業開始!!」
という、区切りがないんですね〜。準備もみんなで何か冗談を言い合ったり、絶えずお喋りしながらの作業。
準備も終わり、今日はどうやら海岸まで行くらしい。ここからの移動もデンマークらしい・・・。
施設の車に乗り込む人もいれば、通ってきた自分の自転車やスクーターで、現地に向かう人もいる。日本みたいに・・・
「さぁっ、行くよ!バス乗って!!」
「○○さんは、乗った?トイレ!?」
などと言う事はありません。出来る事は自分でやる!が、デンマークでの高齢者介護も含めての福祉セオリーです。
<湖のような海岸沿い>
<ベンツさん自らチーズ切り!>

途中で、自分もチーズ・カットをやったのですが、中には本当に臭いチーズがあります。もう手に匂いがついて大変!でも、ずっと切っていると、このチーズの匂いが段々と芳醇で香ばしい何とも言えない匂いに感じてくるのです。おかげで、最近では、この「くさチーズ」(勝手にそう呼んでいる・・・)が大好きになりました♪
<ベンチに座って、パンとコーヒー☆>
<デカイ日よけ傘も持参!これは便利!!>
9時半頃、現地に着き準備などして全員揃ったら、パンとコーヒーでブランチ!?デンマークでの朝の定番なのか、今までいくつか施設見学に行きましたが、午前中いくと必ずと言っていいほど、丸いフランスパンにチーズとジャム、そしてコーヒーが出ます。
パン&コーヒーを10時頃から食べながら次は・・・
・・・何してんの!?
何もしてません・・・。利用者の方も、職員もただただ、お喋りしてるだけ(+_+;)しかも、そのうちビールなんか飲み始めてるじゃありませんか!
えーーー仕事中じゃないの?
と、思いながらも一緒に頂きましたっ♪(>3<)/
でも、本当に何もしないんですよ。11時半頃になると、ようやくバーベキューの準備・・・と、思いきや長めのウィンナーとパンを焼いているだけ。いたってシンプル。それを紙皿に乗せ、ケチャップとマヨネーズ、マスタードを添えるだけ。
<ドイツスタイルのウィンナー&パン>
<写真取ってよ!とのリクエストに答え>
<彼は英語も話せるのだーーー!>
ベンツさんの施設には、なんと学院の卒業生が2人もいました。
日欧文化交流学院はデンマークでは『Nordfyns Folkehojskole』という学校で、ここの学生は日本人もいれば、アフリカやアジアからの亡命者もいればデンマーク人の知的障がい者もいます。(詳しくはこちら)
そのデンマーク人の知的障がい者は、普段はベンツさんのような授産施設に通っているのですが、「もっと、色々な事を学びたい!」とか「共同生活をしてみたい!」など、学校に行く人も少なくはないです。ちなみに授業料は無料!あっ、でも驚かないで下さいね。
だって、デンマークでは全ての人が教育費及び医療費は無料なんですから!
さて、少し脱線しましたね。
まぁ〜そんなこんなで、1時には終わり、みんなバラバラに帰って行きました。もちろん、帰りも日本と違って・・・
「さぁっ、みんなで片づけしましょう!」
「では、最後に所長っ一言!(もしくは利用者代表)」
なんて、ものはありません。
みんなが帰った後にベンツさんと色々と話しました。
その中でも、ベンツさん(職員含む)が一番大切にしていることは
「決してハンディキャップの人達を見下さない!」こと。そして
「相手を尊敬すること!」
「障害を持っていようが、高齢者だろうが、子供だろうが、みんな同じ人間なんだ。上から見下すような言葉使いや態度は、『同じ人』としてあってはならない事だ。」
そのベンツさんの言葉の通り、ベンツさんが座っていると利用者の方がベンツさんの膝に座ったり背中に寄りかかったりして、お喋りしていたり、他の職員も、利用者の方が後ろから抱きついたり、時にはふざけて後ろから羽交い締め!?してたり・・・でも、誰一人として怒ったり、「ダメ!」とか言う職員はいません。
逆に、職員の人も「かたつむり」を利用者の方に「ホラッ!」って近付けてみせたりして、利用者の方は「ウワァーーーー!」と逃げ回っているのですが、表情を見れば嫌がっているのか、楽しんでいるのかは一目瞭然です。
ここの職員と利用者の方の人間関係は例えるなら、親子関係であったり、友人同士であったり・・・本当に「職員と利用者」ではなく「同じ人」として接しているのです。
職員の人とも税金について話しました。
「ここでは、所得税が50%前後。消費税が25%もあるけど、どう思いますか?」
「確かに、税金は高いよね。だから税金を下げてくれ!っていう人達もいるよ」
「あなたは、どう思います?」
「自分は今のままで十分だよ♪」
自分も同じような仕事をしています。実際、『障がい』が理由で生活保護を受けていたり、障害年金を受けている方が、貴金属等のアクセサリーをいっぱい着けていたりすると
「ちょっと贅沢し過ぎでは・・・?」
と、内心思っていました。
沖縄では生活保護費が約6万に障害年金も2級なら約6万。こんな額では、十分な生活は出来ないと分かっていても
「税金から支払われているのに・・・」
って、内心思っていました。福祉の現場の職員の自分がですよ!
デンマークでは、早期年金(日本でいう障害年金)は、個人差こそあれど約25万前後。それが国民すべてから50%前後の税金と25%の所得税から成り立っています。(もちろん教育費無料や医療費無料、福祉予算でも1番は高齢者介護です)
それだけ、税金が引かれて自分以外の所で使われていても
ここの職員は
「自分は今のままで十分だよ♪」
制度は、今すぐには変わらないかもしれない。日本国民の障がいを持った方に対する偏見は今すぐには変わらないかもしれない。
でも、福祉の現場で働く人達だけでも、今すぐに意識を変えなければならない。
「決してハンディキャップの人達を見下さない!」こと。そして
「相手を尊敬すること!」
最近のコメント