7/20(木)は、午前中に知的障がい者の文化活動センターへ。午後はデンマークの精神科医療の歴史博物館へ行きました。
文章及び写真が多くなりそうなので、2回に分けて更新しますね☆
さてさて、「知的障がい者の文化活動センター」とは何ぞや?
障がいを持っていても、文化活動や創作活動を行いたい人が通うセンターです。ここでは、本当に文化活動や創作活動しか行われません。もちろん、出来上がった作品は定期的に展示会を開いたり、お店にも出店したりして販売していますが、その売り上げは全額、作者に行くのではなく、約50%は材料費などに回されます。
日本では、まだこういった類いのセンターはありませんね。「まだ」と書きましたが「当分」出来ないですね。詳しい活動内容は後半で説明しますね!
とにかく、国の補助金の使い方が違うんだも〜ん!日本では、こんなにお金はかけられないよ〜(>0<)/本当に設備が凄いんですから。見学していて、素直に「素晴らしい」と感じる事は出来ませんでした・・・。所得税40%〜65%、消費税25%がなせる技を見せつけられました。
まぁ〜まずは報告!
この「文化活動センター」は、以前軍隊の施設として使われていた建物の一部を改装して使用しています。外観の写真を撮るのを忘れましたが、とにかく大きくてお洒落でした。
この「文化活動センター」は4つのセクションを持っています。
・手芸
・絵画
・バンド音楽
・学童(夏休み中)
まずは、手芸部門。ここではタオルやマットなどを制作しています。主に2人の職員で指導し、利用者は8名です。職員は織物等の専門の方で、デザインも北欧らしい色使いなどを意識して作られているそうです。日本でもお洒落な雑貨屋や家具やに置いてあったらマットでも3〜4千円でも十分に売れるくらい、立派なものでした。
<とにかく広い作業スペース!>

<1日で1〜1.5枚は出来上がるそう>

<これは台拭き・・・可愛いぃ〜♪>

<その他の作品も色使いが素敵☆>
<右のマットレス購入しましたっーーー!>

<ラベルも可愛い!ここらへんがお洒落なのだ!>

<本当はこのマットが欲しかった・・・。>
次は、絵画のグループ。ここでも8人の利用・・・否、アーティストが所属しています!そうなんです。完全にアーティストなのです。だって、8人はそれぞれアトリエを持っており、そこに好きな時間に来て好きなだけ絵を描きます。もちろんこれは販売されますが、値段は買う人が決めるそう・・・カッコイイーーー(>0<)/
<中央が作者。左はビールのラベルの人らしい・・・>
<この人は主に肖像画が多かった。>
<この人は女性のヌードばかり・・・>
<これが一人一人のアトリエです。>
<ここの8人のアーティストのポスター>

次は、バンド音楽のグループ。日本にも千葉さんに引き連れられコンサートに来たことがあるらしい。ここはスタジオで、もちろ録音も出来る。その横には同じ広さのスペースがあり、そこにはジャンベから金管楽器、ウッドベース、スチールドラーム等、様々な楽器があった。ここの全ての購入費はいったい幾らになるのだろう・・・(+_+)
<オリジナルソングを1曲披露して頂きました>

<ピアノソロもあり、なかなかの腕前!>

<メインボーカルの女性。カッコいいーー>

さてさて、ここの運営形態ですが、手芸の部はテストみたいなものがあり、それに合格した人が通えます。利用料として300kr/月(約6,000円)払います。手芸の部での売り上げ金は、バックされずに材料費などに回ります。
なので、日本でいう授産活動とはまた違っています。純粋に文化活動・創作活動なのです。
絵画の部でも8人のアーティストが所属しており、ここも同じく利用料として300kr支払っています。ただここは、作品が売れたら50%が作者に、50%が運営費にまわりそこから材料費やみんなのコーヒーや茶菓子代にまわります。
この時に、自分はある質問をしました。
「もし、Aさんの作品が人気で沢山売れたとします。そうすると50%はAさんに行くが、残りの50%で買う材料費は個人の材料費なのか?それとも全員の材料費やコーヒー代や茶菓子代になるのか?」
そうすると指導員の人は、それが、さも当たり前のように
「運営費にまわる50%はみんなで使います。」
だってさぁ〜。
デンマークでは、すべての人が所得税40%〜65%、消費税25%支払い、そのおかげで『高税高福祉』が行われています。
もちろん、反対する人もいない訳ではありませんが、選挙率が85%を超えるこの国で、この施策が続いているという事は、大半の国民が何を望んでいるかは明白ですね。
「俺は健康であまり医療・福祉のサービスは受けていないのに、なんでこんなに高い税金を払わないといけないんだ!」
と言う人は少ない。という事になります。
そういった『助け合い』『共生』『連帯感』が、この国にはあり、それはもちろん障がいを持っている人もそうです。
「俺の作品が売れて、俺だけが材料費やみんなのコーヒー代を負担している!」
という人はいないみたいです・・・。
なんか、質問した自分がちっぽけで心が狭い人間のように思えました・・・(+_+:)
バンド活動も、あれだけの設備を備えているにもかかわらず、利用者・・・ではなく、そのバンドの8人のメンバーだけが使用しているのです。あそこの機器・機材・楽器を揃えるとなると凄い額になるでしょう・・・。
それを8人の固定されたメンバーが使用している・・・。
デンマークでの福祉に対する考え方は、日本のそれからすると、過剰に感じてしまう所もある。
自分も疑問に思う時もある。
でも、その時に千葉さんを始め、施設の職員等が教えてくれるのは
「では、あなたも障害を持ちたいかい?」
「障がい者として生まれたかったかい?」
「・・・・・・・(+_+;)」
そうなんですね。それが答えだと思います。デンマークの多くの国民は
「自分が高い税金を払い、医療や福祉面であまりサービスを受けていなくても、健康が一番じゃないか?サービスを受けるより、受けなくて済む方が幸せだろう?」
この国は、こういう考え方があります。これこそが助け合いであり、共生ではないか?
沖縄には「ゆいまーる」という方言及び文化があります。そんな沖縄だからこそ、お互いに助け合う事が出来るのでは?日本で一番、福祉(=助け合い)が進んでいる「県」になれないのか?きっと、出来ると思う。
地方分権が進み、国からの地方交付税も減少の一途を辿っている。地方自治体も独自の財源の確保が必須となってくる。
どうする?法人税を確保するために、経済を発展・安定させるために企業を誘致するのもいいだろう。
でも、その地域を愛するなら、住民一人一人でも出来る事があるのでは?
障がいを持った人達、母子家庭、生活困窮者等、生きていくのにハンディを負っている人達のハンディは、その人達だけのハンディなのでしょうか?そのハンディを少しでも分散させ、みんなで背負う事は出来ないのか?
「ゆいまーる」という精神がある沖縄なら、きっと変われると思う。
そんな想いを込めて、その精神が根付いているデンマークから少しでも多くの事を残り1ヶ月で伝えていけたらと思う。
『ゆいま〜る from デンマーク』
次回記事『精神科博物館』は
7/25(火) 7:00 PM 公開です!
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